鏡餅はなぜ「鏡」なの? いまでも鏡餅を作っているところはあるの?

こんにちは。雑記ブログ同好会のタナカd|`・∀・´d|デス

うちの実家では、プラスチックでできた小さな鏡餅を飾っています。

ぼくが子供だった頃は、親がもち米を買っては、車でしばらくのところにある祖父母の家に行くんです。

祖父母が家庭用もちつき機を持っていた、というのもあります。

でもいちばんおおきな理由は、みんなでわいわいやりたかったんだと思います。

杵と臼でつくるようなもちづくりをしないかわりに、家族全員でにぎやかにもちづくりをしようというつもりだったのでしょう。

 

あー、こんなやつだった(笑)

いまだに覚えています。なかでおもちが、ぶるんぶるん震えながらできていくんですよ。

あのぶるんぶるん動いている様子は子供心にものすごく不思議でおもしろかったものです。

それで、一回で何升ものおもちがいっぺんにできあがるんですが、これをひとつはのして、乾いてから切り餅にしていきます。

ぼくとしてはもうもちつき機からひっぱりあげたやわらかいおもちを食べたくて仕方なかったんですけど、それは毎年なかなか許してもらえませんでした(笑)

もうひとつ、どっしりとしたおもちを丸くまとめたものを大小ふたつつくるんですね。

それを鏡餅にします。

親は「もちがやわらかいと食べるときはおいしいけど、鏡餅にするとひび割れするんや」とぼやきながら作っていました。

しかし、祖父母が高齢になるにしたがって、このようなもちづくりの習慣も薄れていって、今では鏡餅も日持ちのするプラスチックの簡素なものを飾っています。

そう考えると、鏡餅ってなんなんでしょうね?

うちの場合はなんとなく形骸化しちゃいましたけど、なぜみんな鏡餅を年始にお供えしていたのだろうということを、今まで考えたことなかったなあと。

鏡餅は、縁起物

調べてみると、鏡餅は年神様へのお供え物であると同時に、年神様の依り代なのだそうです。

いわば、年神様の専用の神棚ということです。

どうして鏡餅というのかというと、あれはいまのわれわれが使うピカピカツルツルの鏡ではなくて、銅鏡のことをさすんですね。

銅鏡というのはまるい銅の装飾品で、宗教や祭祀に用いられていました。

Large domestic mirror, Kofun period, 300s-400s AD, bronze - Tokyo National Museum - Ueno Park, Tokyo, Japan - DSC09133

↑ウィキペディア「銅鏡」より

どこにも鏡の要素がないでしょう(笑)

鏡餅は、おもちでこの銅鏡を模しているというんです。

考えてみれば、なるほどなあと思います。

銅鏡は実用品ではありません。われわれが使う鏡のようには使えないし、祭祀の際に宗教的な意味合いで用いられるだけの装飾品です。

それを庶民文化に流用すると、身近にあるもので祭祀をおこなうには、もち米がよかったんだろうと思います。

お米は日本と深くつながる

「お米」と「宗教」につながりを感じられない人は多いんじゃないでしょうか。

ぼくもそうでしたが、田舎暮らしをはじめたときに、あちこちの人がお米の大事さを説くんですよ。

どうしてあんなに熱がこもってるのか不思議だったんですが、日本の場合、米作りそのものが神事なんですね。

宮中行事の大嘗祭は、新天皇が即位されたときに、神々や国民、国家の安寧を祈念して、その年に収穫した穀物を食べるというものです。

百人一首のいちばん最初の歌は、天智天皇の「秋の田の仮庵の庵の苫をあらみ わが衣手は露にぬれつつ」ですよね。

百人一首とお米

これは、当時の農民が秋の収穫時の田んぼで、イノシシやシカがやってきて荒らしたりしないように粗末な草の屋根の小屋を作って、夜通し見張るんです。

しかしなにせ粗末な草の屋根ですから、露がおりてきて、衣服が露にぬれていくという情景を詠んだものです。

これを当事者である農民が詠んだというのなら話は単純なんですけどね(笑)

この歌は天皇が一生懸命米を作っている農民の暮らしを思って詠んだものなんです。百人一首の最初がこの歌であるということには、おおきな意味があります。

当時、米はいまでいう税金にもなりましたし、国家の柱をになう重要な作物でした。

神道と深く結びついた日本にとっても、お米はとても大事なものだったんですね。

そんなお米でつくった鏡餅

お米も神事に用いられる重要なものですから、それをおなじく祭祀にもちいられる銅鏡に見立てたというのは、考え方として不思議なことではありません。

あのひび割れて、鏡割りのときにはもうカビが生えてきてしまうような鏡餅をつくる風習は、今ではずいぶん減ってきたように思えますが、昔から信心の思いでつくられてきたんですね。

ちなみに鏡餅には裏白といわれるシダの葉や、みかんのようなダイダイという柑橘、そして干し柿を串に刺した串柿を載せて飾ります。

鏡餅を作っておられる方のブログを探してみた

いまでも鏡餅を作っておられる方がおられるのか、検索してみたんですけど、検索に引っ掛かる多くは、保育園や幼稚園、介護施設でイベントとして作るケースが多いようですね。

そんな中、個人で鏡餅を作っておられた「momoのブログ」さんの『鏡餅・・青カビ防止』という記事にはたいへん親近感を覚えました。

鏡餅・・青カビ防止 - momoのブログ
今日は七草ですね・・。11日の鏡開きの時には毎年鏡餅は青カビがポツポツと出て...

2017年の記事なんですが、やっぱり鏡餅というと、アオカビですよね。

鏡餅に果実酒用の度数の高いアルコールを塗布して、対策をなさったそうなのですが結果は……ぜひご確認ください(笑)

昔うちの家族は包丁でカビのある部分を丁寧に取り除いてから食べていましたが、やっぱりこういう衛生的な不安もあって、プラスチックの鏡餅が主流になっていったのかもしれません。

コメント

タイトルとURLをコピーしました